米国マサチューセッツ州ノーフォーク郡デダムに建てられた北米最古のティンバーフレーム
The Oldest Timber Frame Home in North America

1635年にイギリス人入植者によって開拓され、北米初の人工運河が造られた町、マサチューセッツ州デダムに建つ築387年のティンバーフレームを紹介いたします。
フェアバンクス邸(The Fairbanks House)とは

フェアバンクス邸は、北米に現存する最古のティンバーフレームです。1637年に建てられたこの建物は、フェアバンクス夫妻が、イギリスのウェストヨークシャー州サワービーからマサチューセッツ湾植民地に移住した際に、6人の子供たちと一緒に住むために建てた家でした。建築されてから1904年までの約267年もの間、フェアバンクス一族は8世代に渡ってこの邸宅に住んでいました。現在は博物館となっており、長い歴史と伝統を持つ貴重な文化遺産として国定歴史建造物にも登録されています。
フェアバンクス邸は、当時としては珍しい2階建ての「ホール & パーラー様式」の大きなティンバーフレームでした。それ故、完成から11年経過した後も、デダムで9番目に価値の高い家としてランク付けされていました。


1番最初に建築された1637年製の家の部分は、1階と2階両方に2つだけ部屋がある「ホール & パーラー様式(Hall and Parlor House)」、つまりは広めの居間(ホール)と応接室(パーラー)の2つの主要な部屋からなるシンプルなレイアウトでした。おそらく1階には、大きなホール又はキッチンと、客間や親の寝室として使われていたとされる2番目に小さな部屋がありました。2階には2つの部屋があり、キッチンの上にある部屋には暖房がなく、冬には冷蔵庫や作業場として使用されていたと推測されています。同じく2階の隣の部屋には暖炉があり、6人の子供たちの寝室として使われていました。その当時では、子供部屋に暖炉が設置されているのは非常に珍しく、裕福な家庭であったとことが伺えます。又、その部屋の上には未完成の屋根裏部屋がありました。初期は1階から上の階へ上がるために梯子が使用されていましたが、後に煙突の周りをぐるりと囲む急で狭い階段が設置されました。





フェアバンクス邸は、複数にわたって家の拡張建築が行われ、現在の大きさとなりました。最初は、建物中央の約5 x 10.7mの部分(暖炉を挟んで両側に部屋があるセクション)が造られて、フェアバンクス一家が移り住んだと言われております。その後、家の裏側(図面上部の2部屋)に片流れ屋根の天井が低い小屋が造られ、続いて東棟(図面右側)、そして西棟(図面左側)が1654年頃に増築されたとされております。
その後も数回の増築工事が行われ、1881年に建築当初の家の規模の2倍以上の大きさである今の形となりました。しかし、現代的な設備である水道や電気などは一切無いため、フェアバンクス家が住んでいた状態のまま保全されております。
現在、このフェアバンクス邸博物館は、100年以上にわたり一般公開されております。

