北海道旭川市に建つ、ティンバーライク「あさひかわのどうぶつ診療所」の施工事例ページを掲載しました。

2015年に北海道旭川市で完成した「あさひかわのどうぶつ診療所」は、動物や飼い主が感じる診療時の緊張を少しでも和らげられるよう、木の温もりと親しみやすい造形を取り入れた動物病院です。
旭川市末広とは?
旭川市北部に広がる末広は、落ち着いた住宅街と日々の暮らしやすさがほどよく調和したエリアです。幹線道路沿いには店舗や生活施設が揃い、中心市街地へのアクセスも良好。一方で、少し目を向ければ北海道らしい広い空と自然を身近に感じられます。都市の便利さと穏やかな住環境をあわせ持つ、旭川らしい暮らしが息づく地域です。
旭川市末広に建つ「トゥルッリ」をモチーフにしたティンバーライク
構造は日本で一般的な在来軸組工法を基本としながら、建物の印象をつくる場所に北海道産松の大径材を効果的に使用。外壁にはハンドヒューン加工を施した板材を張り、角ログの粗い木肌と水平に積み重なる表情をつくることで、ダブテイルログハウスを思わせる外観に仕上げています。玄関まわりには白い塗り壁と石を組み合わせ、木の力強さの中にも医療施設らしい清潔感と親しみやすさを持たせました。
この建物で特に印象的なのが、南イタリア・プーリア州アルベロベッロの伝統家屋「トゥルッリ」をモチーフにした中央ロビーです。
トゥルッリの特徴である円錐形の屋根をそのまま再現するのではなく、その象徴的な形を木の架構へと置き換えました。玄関から入ると、中心へ向かって放射状に組まれた大径材の梁と垂木、その下に設けられた円形の受付が視界に入ります。特徴的なデザインであると同時に、受付の位置や各室への方向を直感的に把握できる、院内のランドマークとしても機能しています。


受付の周囲には待合スペースと各室への動線を配置し、窓辺には曲線を描く木製ベンチを設けています。木製の腰壁や建具、造作家具の色調をそろえることで、病院でありながら住宅のように落ち着いて過ごせる空間を目指しました。
一方、診療スペースでは意匠だけでなく、動物病院としての機能を優先しています。小型犬や猫などに対応する診察室と、大型犬が乗り降りしやすい低く幅のある診察台を備えた診察室をそれぞれ設置。手術室やバックヤードでは、明るさ、清掃性、収納量、作業動線を重視し、来院者が過ごす空間とは役割に応じて仕上げを切り替えています。
本格的なログ構造にするのではなく、木を印象的に見せたい場所には大径材を使い、診療機能を優先する場所には在来工法の自由度を生かす「あさひかわのどうぶつ診療所」。意匠、機能、建築コストのバランスを取りながら、医院ならではの個性を形にしたティンバーライクの施工事例です。
間取図、施設データ、ダブテイルログ風の外観、中央ロビー、待合室、診察室、手術室、バックヤードなどの写真とともに、木の温もりを生かした動物病院建築をぜひご覧ください。
本プロジェクトについては、【ハースストーンホーム】までお問い合わせ下さい。

